「ポスト・コロナ」で我々の行動様式は変わるのだろうか(写真はイメージです)
 

 本欄『「すべては変わった」石油の将来を懸念する「業界幹部」の悲痛な言葉』(2020年4月27日)の中で「国際石油・天然ガス生産者協会」(IOGP)事務局長ゴードン・バラードの心配を、また『ポスト「新型コロナ禍」の石油需要を考える』(2020年4月19日)の中では元「シュルンベルジェ」会長で前「サウジアラムコ」社外取締役のアンドリュー・グールドの懸念をご紹介した。

 両人とも、未曾有の石油需要崩壊が、これまた想像を超えた威力を備えた「新型コロナウイルス」(COVID-19)によってもたらされている事実の前に、石油需要はもはや増えることはなくなったのだろうかと頭を抱えて考え込んでいるのだ。

 世界中の多くの国々が「新型コロナ」の蔓延を抑え込もうと「ロックダウン」(都市封鎖)を実行するなど、ヒト・モノの移動を抑え込もうとしたため、ガソリンやジェット燃料などの輸送用燃料の需要が激減した。当然、製造業などの経済活動も低下し、石油製品全般の消費も大幅に落ち込んでいる。

 日本でも「三密」を避けるべしとの制約がある中で、少しでも経済活動を維持しようとIT企業のみならず、一般企業、官公庁でもリモートワークが導入された。「Zoom飲み会」なるものも一種のブームになっている。

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