「すべては変わった」石油の将来を懸念する「業界幹部」の悲痛な言葉

まだ誰も先行きを見通せないでいる(事務局長が悲痛な叫びを発した業界団体「IOGP」のHP
 

「過去に何回も底に沈んだことがあるが、必ず復活してきた。だが、今回は違う。すべてが変わってしまった。ふたたび復活できるのか、正常に戻れるのか、わからない……」

 これは『フィナンシャル・タイムズ』(FT)の取材を受けた「国際石油・天然ガス生産者協会」(IOGP)事務局長の言葉(の要約)だ。

 筆者が「海図のない航海」へ石油市場は漕ぎ出してしまった、と表現していることを、油田サービス企業としては世界最大の「シュルンベルジェ」で活躍し、2016年から同協会の事務局長を務めているゴードン・バラードが、大手石油産業の観点からこう述べているのだ。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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