岩瀬昇のエネルギー通信
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「すべては変わった」石油の将来を懸念する「業界幹部」の悲痛な言葉
「過去に何回も底に沈んだことがあるが、必ず復活してきた。だが、今回は違う。すべてが変わってしまった。ふたたび復活できるのか、正常に戻れるのか、わからない……」
これは『フィナンシャル・タイムズ』(FT)の取材を受けた「国際石油・天然ガス生産者協会」(IOGP)事務局長の言葉(の要約)だ。
筆者が「海図のない航海」へ石油市場は漕ぎ出してしまった、と表現していることを、油田サービス企業としては世界最大の「シュルンベルジェ」で活躍し、2016年から同協会の事務局長を務めているゴードン・バラードが、大手石油産業の観点からこう述べているのだ。
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