岩瀬昇のエネルギー通信 (271)

米系「スーパーメジャー」CEOの「ポスト・コロナ」楽観的見通し

「ポスト・コロナ」で我々の行動様式は変わるのだろうか(写真はイメージです)
 

 本欄『「すべては変わった」石油の将来を懸念する「業界幹部」の悲痛な言葉』(2020年4月27日)の中で「国際石油・天然ガス生産者協会」(IOGP)事務局長ゴードン・バラードの心配を、また『ポスト「新型コロナ禍」の石油需要を考える』(2020年4月19日)の中では元「シュルンベルジェ」会長で前「サウジアラムコ」社外取締役のアンドリュー・グールドの懸念をご紹介した。

 両人とも、未曾有の石油需要崩壊が、これまた想像を超えた威力を備えた「新型コロナウイルス」(COVID-19)によってもたらされている事実の前に、石油需要はもはや増えることはなくなったのだろうかと頭を抱えて考え込んでいるのだ。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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