『労働新聞』に掲載された、党中央委総会の様子。演壇の趙甬元党政治局常務委員(左)が、起立している金頭日党経済部長(右)を批判している(『労働新聞』HPより)

 北朝鮮は1月5日から12日まで第8回朝鮮労働党大会を開催し、1月17日には最高人民会議第14期第4回会議を開き、今年から始まる国家経済発展5カ年計画を策定・採択して、人事でも党と国家の新しい体制をつくった。

党大会1カ月後に異例の党中央委開催

 しかし、党政治局常務委員会は2月6日、党中央委第8期第2回全員会議(総会)を2月上旬に開催すると発表し、総会は2月8日から11日まで開催された。第8回党大会期間中の1月10日に党中央委第8期第1回総会を開催したばかりで、1カ月も経たないうちに党中央委員会を開催することは金日成(キム・イルソン)時代の1988年に1度あっただけという、異例の開催であった。

 党機関紙『労働新聞』はじめ、北朝鮮メディアは2月9日から毎日トップでこの中央委総会を報道し、2月12日には、「朝鮮労働党中央委員会第8期第2回総会に関する報道」で同総会の全体内容を報じた。

 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は総会で3日間にわたって報告を行ったが、報告の全文は明らかにされず、前記「報道」で要約された形で伝えられた。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。