イラン「革命青年」の秋

執筆者:池内恵2021年6月30日

6月18日に投開票が行われたイランの第13期大統領選挙については、事前に分析二本載せており、現地の特派員がリアルタイム二本の記事を書いてくれてもいる。日本の一般の新聞でもかなり詳細に報道されていた印象がある。ここで多くを付け加える気がしないが、一点、改めて筆者の関心事を強調しておきたい。

それは、長期的な視点から、イランは「革命体制の世代交代」の時期に来ており、今回の大統領選挙は世代を越えた権力の継承・体制の永続化の一里塚である、という認識である。もとより未来の予想は誰にもできない。あくまでもこの時点での歴史的・構造的な解釈による現状認識と将来見通しである。

これについては概要をNikkei Asiaに寄稿した。英語の媒体で、有料でもあるが、紹介しておきたい。

Satoshi Ikeuchi, "Is Iran's Islamic Revolution running out of puff?
Signs of decay usually begin to emerge with the third generation," Nikkei Asia, June 29, 2021.

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