事業や会社を興した以上、それを軌道に乗せることは責務となる(2022年1月25日、米フロリダ州マイアミで開催されたMiami Hack Week 2022)  (C)EPA=時事

   昨年6月から全10回の予定で始まったこの連載もいよいよ今回が最終回となる。3月10日には、『「個人」がイノベーションセンターとなる2030年代に向けて』というテーマで「Foresight×新潮講座セミナー」が開催され、そこでもこの連載でお伝えしてきたことを総括した。

   2019年末から始まって未だに終息しない新型コロナウイルス感染症に加えて、今年の2月末からはウクライナでの戦争が始まったが、VUCAの時代は混迷の度合いを深めるばかりだ。第4次産業革命が大量のAI失業を生み出すともいわれる時代、この先はコロナや戦争の影響も加わって人々の生き方や働き方もさらに激変していくだろう。

   最終回では、筆者の体験も踏まえて「起業」ということに絡めながら人生について考えてみたい。これから起業を考えている人たちや既に起業して頑張っている人たちへのささやかなエールとなれば幸いである。

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