起業は「自分の人生」を築く究極の手法――Standing in the middle of a long and winding road

執筆者:辻野晃一郎 2022年4月4日
タグ: マネジメント
事業や会社を興した以上、それを軌道に乗せることは責務となる(2022年1月25日、米フロリダ州マイアミで開催されたMiami Hack Week 2022)  (C)EPA=時事
起業した当初は失敗が続いた。スタートアップにふさわしい信頼できる人間関係、人材募集、法務・財務・経理の体制作りなどをゼロから模索して手に入れたのは、「体験してみないことには何事もわからない」という確信だったと辻野氏は言う。「他人の人生を生きない」2030年の経営者たちへ贈る、長く曲がりくねった道を楽しみ続けるための必読tips。

   昨年6月から全10回の予定で始まったこの連載もいよいよ今回が最終回となる。3月10日には、『「個人」がイノベーションセンターとなる2030年代に向けて』というテーマで「Foresight×新潮講座セミナー」が開催され、そこでもこの連載でお伝えしてきたことを総括した。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
辻野晃一郎(つじのこういちろう) 福岡県生まれ。アレックス株式会社代表/グーグル日本法人元代表。1984年に慶応義塾大学大学院工学研究科を修了し、ソニーに入社。88年にカリフォルニア工科大学大学院電気工学科を修了。VAIO、デジタルTV、ホームビデオ、パーソナルオーディオ等の事業責任者やカンパニープレジデントを歴任した後、2006年3月にソニーを退社。翌年、グーグルに入社し、グーグル日本法人代表取締役社長を務める。2010年4月にグーグルを退社し、アレックス株式会社を創業。現在、同社代表取締役社長兼CEOを務める。2012年4月~2017年3月早稲田大学商学学術院客員教授、2013年10月~2016年8月 内閣府高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT総合戦略本部)規制制度改革分科会メンバー、2016年6月~2018年9月 神奈川県ME-BYOサミット神奈川実行委員会アドバイザリーメンバー。2017年8月より株式会社ウェザーニューズ社外取締役。著書に、『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』(2010年 新潮社、2013年 新潮文庫)、『成功体験はいらない』(2014年 PHP ビジネス新書)、『リーダーになる勇気』(2016年 日本実業出版社)、『「出る杭」は伸ばせ!なぜ日本からグーグルは生まれないのか?』(2016年 文藝春秋社)、『日本再興のカギを握る「ソニーのDNA」』(2018年 講談社)。
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