上陸作戦は米軍を長期戦に引き込む可能性がある[中東派遣を控え強襲揚陸艦トリポリ艦上で訓練する米海兵隊第31遠征部隊=2026年3月28日](C)U.S. Marine Corps photo by Lance Cpl. Gerardo Mendez
米・イスラエルによるイランへの攻撃開始から1カ月が経過しました。米国はイランに対して15項目からなる停戦条件を提示し、イランはこれを拒否したうえで、反対に5項目の条件を出したとされます。どちらの条件も合意に漕ぎつける可能性は低く、戦争の出口は依然として見えません。
ただ、この戦争において米国は国内向けにも「戦果」を示す必要がある一方、イランは「負けなければ勝ち」という立場にあります。米国経済には原油高を通じたインフレ圧力が懸念され、まもなく中間選挙の予備選が本格化するトランプ政権は、時間軸を明確に意識せざるを得ない局面に入ります。イランは、米国の国内政治を人質にとっています。
しかしながら、ペルシャ湾の島に対する米軍の上陸作戦は準備が進められており、これは仮に短期間での制圧に成功しても、そこへの駐留・占領はむしろ米軍を長期戦に引き込む可能性があります。最高指導層を次々に殺害されているイラン現体制が、さらに強硬姿勢を強めることも想定されるべきでしょう。
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