【韓国】「均衡外交」への憧れと対中国リアリズム

執筆者:黒田勝弘 2012年11月21日
エリア: アジア
不法操業後、韓国海洋警察に追われる中国漁船(c)AFP=時事
不法操業後、韓国海洋警察に追われる中国漁船(c)AFP=時事

 韓国を代表する映画賞「大鐘賞」の今年の最高受賞作に時代劇(韓国では史劇という)『光海、王になった男』が選ばれた。韓流スターのイ・ビョンホンが主演した観客動員1千万人突破の大ヒット作で、22部門のうち作品賞、監督賞、主演男優賞など15部門を席巻した。  映画の主人公「光海君」(1571-1641)は李朝中期の15代目の王。権力闘争で兄弟を殺害、義母を幽閉するなど暴君として知られたが、一方で対中外交で手腕を発揮した人物として歴史に残っている。

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執筆者プロフィール
黒田勝弘(くろだかつひろ) 産経新聞ソウル駐在客員論説委員。1941年生れ。共同通信ソウル支局長、産経新聞ソウル支局長兼論説委員を経て現職。2005年度には日本記者クラブ賞、菊池寛賞を受賞。在韓30年。日本を代表するコリア・ウォッチャーで、韓国マスコミにも登場し意見を述べている。『“日本離れ”できない韓国』(文春新書)、『ソウル発 これが韓国主義』(阪急コミュニケーションズ)など著書多数。
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