中国がロシアより「格段に民主的」である5つの理由

名越健郎
執筆者:名越健郎 2013年6月30日
カテゴリ: 国際 政治
エリア: ロシア 中国・台湾

 権威主義的な中国とロシアは、独裁体質、反体制派抑圧、上意下達など非民主的政治構造で一致するが、両国を比較すると、「中国の方がロシアより民主的で、政策決定プロセスは中国がはるかにすぐれている」とする分析をブルガリアの政治学者が最近まとめた。首都ソフィアにあるリベラル戦略センターのイワン・クラスチェフ所長の興味深い英文の論説は、以下のサイトで読める。

http://opendemocracy.net/author/ivan-krastev

 ロシアはソ連崩壊後、民主憲法を採択。欧米並みの複数政党制、民主選挙の原則をうたっているが、同所長は「中国は社会主義を偽造し、ロシアは民主主義を偽造している。中国は個人支配と恒久政権を防ぐシステムが機能している」とし、プーチン大統領の個人独裁がロシア政治を退化させているとの認識を示した。中国の経済、社会が、ロシアより活性化しているのは、中国の「擬似社会主義」によるものとの見立てだ。

 西側先進諸国は民主政体を掲げるロシアの方が民主的とみなし、中国に先駆けてG8サミットに参加させたが、同所長は「中国がロシアより民主的な理由」として以下の5点を挙げている。

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執筆者プロフィール
名越健郎
名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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