「自画像」に直面した韓国:「歴史の端境期」に起きた「セウォル号事故」の悲劇

平井久志
執筆者:平井久志 2014年5月1日
カテゴリ: 国際 社会
エリア: 朝鮮半島

 韓国で4月16日午前、修学旅行の高校生たちを含め推定476人の乗客乗員を乗せた旅客船「セウォル号」(6825トン)が珍島沖で沈没した。この事故は4月30日現在、死亡210人、行方不明92人という大惨事となった。事故発生以来2週間が過ぎ、行方不明者の生存の可能性は少なく、韓国全体が悲しみと、事故原因やその救助活動の不手際などに対する怒り、絶望に包まれている。

 

「2度とこんな国に生まれないで」

「姉さん、そして兄さん、もう2度とこんな国に生まれないでください」

「さようなら。 兄さんが、必ず悪い大人たちと最後まで戦って、2度とこんな悲しみが無いようにするから」

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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