中国の国営石油会社が南シナ海の西沙諸島周辺で一方的に海底の掘削作業を始めたことに端を発する、ベトナムと中国の紛争。ベトナム海上警察の巡視船と中国当局の船が衝突した事件に反発したベトナム国内での激しい“反中デモ”は、すでに多数の死傷者も出るほど過激化している。被害は飛び火し、現地の日本企業は中国系と間違われて襲撃された。さらに5月25日には、関西地区に住むベトナム人らが1000人規模で大阪市内をデモ行進した。
日本にとっても無視できない今回の紛争について、無論、NHKも当初から報道している。が、その最初の報道と、報道後の対応を巡って、目下、内部で批判が噴出しているという。
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