北朝鮮とロシア「急接近」の深いワケ

名越健郎
執筆者:名越健郎 2014年6月23日
カテゴリ: 国際 外交・安全保障
エリア: ロシア 朝鮮半島

 北朝鮮は5月末、拉致被害者の全面調査を約束するなど、日本に大きく歩み寄ったが、ロシアへの接近も強めており、金正恩(キム・ジョンウン)体制発足後凍結状態だった朝露関係が拡大基調にある。中国とのパイプ役だった張成沢(チャン・ソンテク)氏の処刑後、中国は石油など対北無償援助を停止しており、北朝鮮の日本とロシアへの接近が顕著だ。中韓蜜月に対抗する目的もあるようで、朝鮮半島をめぐる国際構図が変化しつつある。

 

中韓蜜月に対抗

 中国の習近平国家主席は7月3、4両日、韓国を公式訪問する予定で、昨年6月の朴槿恵(パク・クネ)大統領の訪中への答礼となる。中国最高指導者が同盟国の北朝鮮に先だって訪韓するのは前代未聞。中韓は経済関係や対日歴史認識で連携を一段と強化しており、北朝鮮は孤立を強めている。

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執筆者プロフィール
名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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