21世紀に入って以降のサブサハラ(サハラ砂漠以南)アフリカの経済成長が、資源価格の高騰を引き金としていたことは疑いない。なかでも、およそ10年にわたって続いてきた原油価格の高止まり傾向は、アフリカの既存の産油国への資金流入量の増大をもたらしただけでなく、アフリカ各地で新規油田の開発を促進した。1990年代後半のサブサハラの産油国は、ナイジェリア、ガボン、アンゴラ、スーダン、赤道ギニアの5カ国であった。商業生産に向けて開発進展中の国も含めれば、今はこれにナミビア、チャド、ケニア、ウガンダ、ガーナ、コートジボワール、モーリタニアなどが加わる。モザンビーク、タンザニアでは天然ガスの開発も進んでいる。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン