「習大大」1人勝ちへ移行する中国

野嶋剛
執筆者:野嶋剛 2015年3月25日
エリア: 中国・台湾

 今年の全国人民代表大会と全国政治協商会議の「両会」は、これといった焦点が見えにくいなか、目立ったのは習近平・国家主席の圧倒的な存在感だった。太子党を背景に持つ習近平氏と、中国共産主義青年団を背景に持つ李克強首相という2頭立ての馬車だった中国指導部が、習氏の1人勝ちに変質したことを印象づける場になった。

 本来、中国内政を扱う「両会」の主役は首相。李克強氏には政府報告や記者会見を含めて発言の場はあったが、報告への拍手も小さく、会見も面白みや迫力がなく、精彩を欠くように映った。何より、「習李体制は終わった」という目で誰もが見ていたのが大きかった。

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執筆者プロフィール
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)、「ふたつの故宮博物院」(新潮選書)、「謎の名画・清明上河図」(勉誠出版)、「銀輪の巨人ジャイアント」(東洋経済新報社)、「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)、「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(明石書店)、訳書に「チャイニーズ・ライフ」(明石書店)。
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