4月25日、ネパールでマグニチュード7.8の大地震が起きてから、3カ月が経過した。被災者は約800万人、周辺国を含めた死者は約9000人と報じられたが、いまだに全貌は分かっていない。貧しく、海外の援助に依存する同国政府の調査、救援の手が、奥深い山岳地帯を抱える国土の全域に届いていないこと、海外メディアの取材も主に首都カトマンズ周辺など交通の便の良い地域に限られてきたことなどがその理由だ。6月中旬、エベレストに近い同国東北部の村々を訪ねる機会を得た。知られざるヒマラヤの被災状況と、住民たちの「共助」の原点とも言える復旧の努力を報告する。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン