北朝鮮は10月10日の党創建70周年で、党代表者会といった重要会議だけでなく、党中央委員会総会や党政治局会議も開かなかった。昨年12月に金正日(キム・ジョンイル)総書記に対する「3年服喪」を終えた金正恩(キム・ジョンウン)政権が、党創建70周年という区切りに党の重要会議を開催し、新たなスタートを切るのではという見方もあったが、この見通しは外れた。
今回の党創建70周年では中国との関係修復への姿勢を明確にし、対外路線では挑発的な姿勢を控えた。そうした中で、国内的には「全党に党の唯一的領導体系を一層徹底的に打ち立てなければならない」(10月4日付、金正恩第1書記論文)とし「強靱な組織性、規律性、団結力」を訴えた。党創建70周年を迎えた国内状況はどうなっているのだろうか。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン