なぜ事件は「東半分」で起きたか?「パリ同時テロ」の現場を歩く

国末憲人
執筆者:国末憲人 2015年11月16日
エリア: ヨーロッパ 中東

赤丸が襲撃現場、青丸が関連施設、緑丸が「シャルリー事件」現場。上部左端の→をクリックすると施設名枠が表示され、枠内の丸をクリックすると地図上の丸とリンクします。上部右端の窓枠マークをクリックすると、別ウィンドウで地図が拡大されます。

 

 1月に起きた風刺週刊紙『シャルリー・エブド』編集部襲撃事件の際、ちょうどその直後にフランス出張の予定が入っており、事件発生4日後に着いたパリで緊張感に包まれた街を見ることになった。今回の同時多発テロの際も、またもやフランス出張の予定が入っており、13日の事件発生翌日のパリに降り立った。単なる偶然に過ぎないが、巡り合わせというものを感じないでもない。

 事件から20時間足らずのパリは、週末だというのに人影が乏しく、元日の夜のような静けさだった。事件後、当局が外出を控えるよう市民に呼びかけたからだろう。中心部でもかなりの店が閉まり、開いているカフェやレストランもがらがらのようだった。

 ホテルにチェックインをしてテレビのニュースを見たものの、複数の現場の状況が交錯して、どこで何が起きたのか、うまく呑み込めない。実際にテロが起きた場所を訪れ、被害者と加害者が見た風景を脳裏に刻みつつ、情報を反芻しなければなるまい。

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執筆者プロフィール
国末憲人
国末憲人 1963年生れ。85年大阪大学卒。87年パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。富山、徳島、大阪、広島勤務を経て2001-04年パリ支局員。外報部次長の後、07-10年パリ支局長を務め、GLOBE副編集長、本紙論説委員のあと、現在はGLOBE編集長。著書に『自爆テロリストの正体』(新潮新書)、『サルコジ―マーケティングで政治を変えた大統領―』(新潮選書)、『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』(いずれも草思社)、『ポピュリズム化する世界』(ダイヤモンド社)、共著書に『テロリストの軌跡―モハメド・アタを追う―』(草思社)などがある。
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