中国メーカーの後押しでインド「スマホ市場」が急成長

執筆者:緒方麻也 2016年1月12日
タグ: 中国 韓国 インド
エリア: アジア

 インドのスマートフォン市場が急拡大している。デジタル機器に強い調査会社IDCによると、2015年7~9月期のスマホ出荷台数は前年同期比21.4%増の2830万台と、年間1億台を超えるハイペースに到達。3年前に比べて実に約7倍の規模に成長した。スマホ出荷はフィーチャーフォン(いわゆるガラケー)を含めた携帯電話端末全体の約40%に達しており、インドもついにスマホ大国の仲間入りを果たしたと言えそうだ。こうしたスマホ需要を後押ししているのが、低価格を武器にいちはやくネット通販の活用に成功した「小米科技(シャオミ)」や「連想集団(レノボ)」などの中国メーカーだ。各社は昨年以降、相次ぎスマホのインド国内生産や新機種投入を進めており、驚異的な勢いでシェアを拡大している。

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執筆者プロフィール
緒方麻也(おがたまや) ジャーナリスト。4年間のインド駐在を含め、20年にわたってインド・パキスタンや南アジアの政治・経済の最前線を取材、分析している。「新興国において、経済成長こそがより多くの人を幸福にできる」というのが信条。
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