世界的に尊敬された君塚大将を悼む――アメリカの旧友として

執筆者:ロバート・D・エルドリッヂ 2016年1月28日
エリア: アジア

東日本大震災時に米軍と共同で行った「トモダチ作戦」でも重責を担った君塚栄治大将が昨年12月28日に亡くなりました。本日は君塚氏の初めての月命日にあたりますが、以下の文章は、生前親交のあったロバート・D・エルドリッヂ氏による追悼文です。昨年12月29日、Japan Times紙に寄稿されたものを、エルドリッヂ氏が日本語に翻訳しました。原文は記事の後に掲載しています。

 

 2011年から2013年まで陸上幕僚長を務め、東日本大震災で統合任務部隊(JTF-TH:Joint Task Force - Tohoku)を指揮したことで知られる君塚栄治大将=写真(C)時事=が亡くなられたことに、私は友人として深い悲しみを覚えている。享年63だった。

カテゴリ: 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
ロバート・D・エルドリッヂ(ろばーとでぃーえるどりっぢ) 1968年アメリカ合衆国生まれ、1999年に神戸大学大学院研究科より政治学博士号を取得。2001年~2009年、大阪大学大学院国際公共政策研究科准教授。2009年~2015年、沖縄県にある海兵隊太平洋基地政務外交部次長。その間、トモダチ作戦の立案に携わる。現在、2015年設立したエルドリッヂ研究所代表など。著書に『沖縄問題の起源』(名古屋大学出版会、2003年、サントリー学芸賞、アジア太平洋賞)、『尖閣問題の起源』(名古屋大学出版会、2015年)など多数。新刊の『オキナワ論―在沖縄海兵隊幹部の告白―』(新潮新書)には、トモダチ作戦の舞台裏も描かれている。近刊予定に『大島と海兵隊の物語』(集英社)、『次の大震災に備えるため』(近代消防社)など(写真クレジット:前城均)。
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