ロシア・中国に接近する「フランシスコ法王」の危うさ

執筆者:秦野るり子 2016年2月29日
カテゴリ: 国際 文化・歴史 社会
2月12日、キューバの首都ハバナで署名した文書を交換するフランシスコ・ローマ法王(左)とロシア正教会最高位のキリル総主教 (C)AFP=時事

 2013年の就任以来、様々な教会改革に取り組んできたローマ法王フランシスコが、外交の難題にも取り組み始めた。歴代法王がかなえられなかったロシア正教会トップとの会談を実現したほか、中国に対しては、旧正月を前に、最大限の賛辞を込めたメッセージを送り、外交関係再開への意欲を強烈にアピールした。だが、こうした外交攻勢の中で、露中両国の人権問題やカトリック信者迫害への言及がほとんどないことが波紋を呼んでいる。法王の目指す外交とは何なのか。

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執筆者プロフィール
秦野るり子 1957年東京生れ。82年 読売新聞社入社。経済部に配属され、農水省、流通業界、通産省(現経産省)、日銀などを担当。89年に国際部へ異動。ワシントン、ジャカルタ、ローマ特派員、国際部デスクなどを経て2008年から調査研究本部主任研究員。コロンビア大学ジャーナリズム大学院客員研究員、カリフォルニア大学バークレー校ジャーナリズム大学院客員講師も務めた。著書に「バチカン」(中央公論新社)など。
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