「撤退」の瀬戸際に立たされた共和党「ルビオ上院議員」

執筆者:足立正彦 2016年3月14日
エリア: 北米

 2016年米国大統領選挙の2大政党の大統領候補指名獲得争いの「幕開け」となった2月1日のアイオワ州党員集会から間もなく約1カ月半が経過しようとしている。共和党の指名獲得争いを主導しているのは実業家兼テレビパーソナリティのドナルド・トランプ氏であり、3月12日時点で15州において勝利を収め、460人の代議員を獲得している。トランプ氏に次ぐのが保守強硬派のテッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出)であり、7州で勝利して代議員370人を獲得した。アイオワ州党員集会時点で共和党の候補は12人と乱立していたが、現在ではトランプ氏、クルーズ氏に加えてマルコ・ルビオ上院議員(フロリダ州選出)、ジョン・ケーシック・オハイオ州知事のわずか4人のみとなり、実質的に指名獲得争いはトランプ、クルーズ両氏の直接対決の様相を呈しつつある。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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