ブリュッセルの空港と地下鉄駅でテロ

池内恵
執筆者:池内恵 2016年3月22日
カテゴリ: 国際 外交・安全保障
エリア: ヨーロッパ 中東

ベルギーのブリュッセルの国際空港(Zaventem Airport)の旅客ターミナルで3月22日朝8時少し前に、少なくとも2回の爆発が起き、10人あるいはそれ以上の死傷者が出ている。インターネット上の基本的な情報へのリンクを中心に、初期の段階で出ている情報をまとめておこう。

また、その1時間後に、中心部の地下鉄マールべーク(Maelbeek; Maalbeek)駅でも爆発が起きたと報じられている。欧州委員会の本部ビル(ベルレモン:Berlaymont)の付近である。ブリュッセル中央駅にも近い。

BBCによるアップデート

Reutersによるアップデート

Euro Newsの生放送。

地元のBelga通信によると、空港での爆発の際に銃撃戦があり、アラビア語での叫び声が聞こえたという。

3月18日にブリュッセル近郊モレンベークでは、昨年11月13日のパリ同時テロの実行犯10人のうち唯一生存し逃亡していたサラーハ・アブドッサラーム容疑者が逮捕されていた。これに対する報復の可能性が推測されるが、まだ真相は分からない。昨年11月22日にはモレンべークなどでパリのテロの背後のネットワークが摘発されており、18日に逮捕されたサラーハ・アブドッサラーム容疑者は他にもテロ計画があることを供述したとされるが、22日の一連の爆発と組織的に直接の関係があるのか、あるいは呼応して別組織が犯行を行ったかなどが、摘発と真相解明のポイントとなる。

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執筆者プロフィール
池内恵
池内恵 東京大学先端科学技術研究センター准教授。1973年生れ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員、国際日本文化研究センター准教授を経て、2008年10月より現職。著書に『現代アラブの社会思想』(講談社現代新書、2002年大佛次郎論壇賞)、『イスラーム世界の論じ方』(中央公論新社、2009年サントリー学芸賞)、『イスラーム国の衝撃』(文春新書)、本誌連載をまとめた『中東 危機の震源を読む』などがある。個人ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝」(http://ikeuchisatoshi.com/)。
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