朝鮮労働党大会「設計図なき戴冠式」(1)
祖父を意識した「総括報告」

平井久志
執筆者:平井久志 2016年5月17日
エリア: 朝鮮半島

 朝鮮労働党の第7回党大会が5月6日から9日まで開催された。北朝鮮における党大会とは前回の党大会からその党大会までを総括し、今後の路線やビジョンを示す党の最高意思決定機関である。金正恩(キム・ジョンウン)氏は今年元日の「新年の辞」で「朝鮮労働党第7回大会は、偉大な領袖らの賢明な領導の下にわが党が革命と建設で収めた成果を誇らしく総括し、わが革命の最後の勝利を早めるための輝かしい設計図を広げることになる。われわれは、主体革命偉業遂行で歴史的な分水嶺となる党第7回大会を勝利者の大会、栄光の大会として輝かせるべきである」と強調した。第7回党大会は「勝利者の大会、栄光の大会」だったのか、「輝かしい設計図」が示されたのだろうか?

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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