民主党内「分裂」で深まるクリントン氏の苦悩

執筆者:足立正彦 2016年5月30日
エリア: 北米
彼女をめぐって民主党は「分裂」状態(ワッサーマン・シュルツDNC委員長)(C)AFP=時事

 

 

 民主党大統領候補指名獲得争いは、これまでで最多の546名の一般代議員が一挙に選出される6月7日のカリフォルニア州予備選挙やニュージャージー州予備選挙、ニューメキシコ州予備選挙などわずか9つの予備選挙、党員集会を残すだけとなった。カリフォルニア州での各種最新世論調査では、指名獲得争いを優位に展開しているヒラリー・クリントン前国務長官がバーニー・サンダース上院議員(無所属、バーモント州選出)をリードしており、クリントン氏の指名獲得は確実視されている。だが、サンダース氏は撤退する意向を全く示しておらず、むしろ、大統領予備選挙プロセスの最後の1票が投じられるまで戦い抜く決意を明確にしている。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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