最高人民会議では党大会で明らかになった「国家経済発展5カ年戦略」の遂行についても討議が行われ、朴奉珠(パク・ポンジュ)首相が報告を行った。
第7回党大会では「国家経済発展5カ年戦略」が示されたが、具体的な数値目標などは出なかった。最高人民会議ではこの戦略の「遂行」に関して討議されるだけに、もう少し、この戦略が具体的に明らかにされるかと期待されたが、そうはならなかった。朴奉珠首相は「国家経済発展5カ年戦略は近いうちに社会主義経済強国を建設できる道を明示した最も科学的で革命的な戦略」としたが、それにしては具体性がなかった。
金正恩(キム・ジョンウン)党委員長は党大会での報告で「党の新たな(経済建設と核武力建設を同時に進める)並進路線を堅持し、エネルギー問題を解決しながら、人民経済の先行部門(電力、石炭、金属、鉄道運輸部門)、基礎工業部門(主に機械工業)を正常軌道に乗せ、農業と軽工業生産を増やし、人民生活を決定的に向上させるべきだ」と述べたが、朴奉珠首相もこれを繰り返したに過ぎなかった。
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