インテリジェンス・ナウ
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「トランプ・ファイル」を入手したロシア:米大統領選めぐりサイバー情報戦争

春名幹男
執筆者:春名幹男 2016年7月20日
エリア: 北米 ロシア

 米大統領選の民主党候補指名を掴んだヒラリー・クリントン前国務長官(68)。私用メールを公務に使用していた問題で7月5日、コミー連邦捜査局(FBI)長官から「刑事訴追しない」とのお墨付きを得た。これで万全の態勢で選挙戦に臨めるか、と陣営では期待が高まったかもしれないが、なお彼女に対する疑惑が尾を引いている。ABCテレビとワシントン・ポスト紙の世論調査だと、米国民の6割近くが彼女の行為を疑問視、FBIの判断を「支持しない」と答えた人は56%で、「支持する」の35%を大きく上回った。
 その後、クリントン氏の私用サーバーがロシアのサイバー攻撃を受けていた疑いが浮上した。
 さらに、複数のロシア情報機関が米民主党全国委員会のコンピューターにサイバー攻撃を仕掛けていた事実が表面化した。一体、ロシアの狙いはどこにあり、どんな情報が盗まれたのか。米大統領選はロシアも絡んだサイバー情報戦争の様相も呈してきた。

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執筆者プロフィール
春名幹男 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
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