今回のリオ五輪で、メダル数の拡大に沸く日本を尻目に、中国の伸び悩みは、会期中からちょっとした話題になった。それでも金メダル獲得数では世界3位ではあるのだが、過去に比べれば、その陰りは明らかだ。最大の理由は、2008年の前々回北京五輪を頂点とする「国威発揚型挙国体制」によるメダル獲得の愛国ゲームが一段落し、精神論や愛国意識では「90後」(1990年代生まれ)と呼ばれる若者が中心のアスリートを鼓舞できない時代を迎えていることにある。
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