トランプ勝利の裏にもう1つの策略:「恐怖戦術」が成功か

春名幹男
執筆者:春名幹男 2016年11月16日
カテゴリ: 国際 政治 社会

 世界に衝撃を与えた米大統領選挙。ヒラリー・クリントン前国務長官の敗因は、数字で見ると明らかだ。
 第1に「ラストベルト」(重厚長大産業が錆び付いた地帯)と呼ばれる激戦州、ペンシルベニア、オハイオ、ミシガン、ウィスコンシンですべて負け、選挙人64人を失ったこと(ミシガン州は暫定結果)。
 第2に投票率が低く、前回2012年のオバマ大統領の得票数に大きく及ばなかったこと。特に黒人、ヒスパニックなどのマイノリティの得票率が前回より目減りした。
 では、双方に選挙の不正はなかったのか。「トランプ候補劣勢」が伝えられた10月中旬以降、トランプ氏が投票には「仕組まれた不正」があると盛んに強調した。その裏に、一体どんな意図があったのか。
 実は、投票行動にかかわる共和党側の不正が一部の新聞に報道されていた。トランプ陣営の策略を一部米報道から追っていきたい。

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執筆者プロフィール
春名幹男 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
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