仏ニュースサイト『メディアパルト』成功の秘密(中)「公共的利益」を追求せよ

広岡裕児
執筆者:広岡裕児 2017年1月4日
エリア: ヨーロッパ
『メディアパルト』のトップ画面(写真をクリックするとサイトに飛びます)

 

 ここでメディアパルトのサイト構成について説明してもらおう。

 デジタルは、新聞におけるページの割り付け、順番、記事の長さといった諸々の制約からメディアを解放した。

「そのおかげで、たとえば『ポートフォリオ』と題して、1人の写真家の10~15枚の写真を一挙に掲載できます。写真家が映像と文章で読者に訴える記事です。これはフクシマについてもやりました。無料のデジタル・メディアが蔓延したために、プロの写真家が生活を脅かされています。彼らの救済策でもあるのです。また、記録映画作家との契約もあって、毎週、ドキュメンタリービデオも流しています」

 ただし、プレネル編集長は、紙の時代は終わったと思っているわけではない。

「その証拠に、私たちも本をつくっています。サルコジ政権時代のことや、オランド政権の前半期についても。後半期についても間もなく出します。これらの本はよく売れています。同じように、出版社とパートナーシップを組んで『クリエ』という雑誌を出しています。思想と文化についての記事です。年に3回でよく売れています」

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執筆者プロフィール
広岡裕児 1954年、川崎市生まれ。大阪外国語大学フランス語科卒。パリ第三大学(ソルボンヌ・ヌーベル)留学後、フランス在住。フリージャーナリストおよびシンクタンクの一員として、パリ郊外の自治体プロジェクトをはじめ、さまざまな業務・研究報告・通訳・翻訳に携わる。代表作に『エコノミストには絶対分からないEU危機』(文藝春秋社)、『皇族』(中央公論新社)、『EU騒乱―テロと右傾化の次に来るもの―』(新潮選書)ほか。
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