オバマ中東外交の「中途半端さ」を象徴する「イスラエル非難決議」

鈴木一人
執筆者:鈴木一人 2017年1月6日
エリア: 北米 中東
オバマ大統領(左)の拒否権不行使は、優柔不断外交の象徴だったのか(右はネタニヤフ・イスラエル首相)(c)AFP=時事

 年末、とりわけクリスマス前は国連が最も忙しくなる季節である。年末最後の1週間はクリスマス休暇を取る人が多く(国連にはキリスト教ではない人たちに配慮してクリスマス休暇という制度はないため有給休暇などを取る)、オフィスにはまばらに人はいても実質的には機能しなくなる。しかも2016年は潘基文(パン・ギムン)事務総長も任期が最後となるため、全体的に弛緩したムードに包まれる時期である。
 しかし、様々なことが起きた2016年は年末も様々な波乱が巻き起こり、休暇ムードではいられない状況である。クリスマス前の12月23日に採択に付された国連安保理決議が共に大きな波紋を呼ぶ決議であったからである。しかも、この決議は、残り数週間の任期を残したオバマ政権の国連外交を象徴するものでもあっただけに、その余波も大きい。

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執筆者プロフィール
鈴木一人 すずき・かずと 北海道大学大学院法学研究科教授。1970年生まれ。1995年立命館大学修士課程修了、2000年英国サセックス大学院博士課程修了。筑波大学助教授を経て、2008年より現職。2013年12月から2015年7月まで国連安保理イラン制裁専門家パネルメンバーとして勤務。著書にPolicy Logics and Institutions of European Space Collaboration (Ashgate)、『宇宙開発と国際政治』(岩波書店、2012年サントリー学芸賞)、『EUの規制力』(日本経済評論社、共編)、『技術・環境・エネルギーの連動リスク』(岩波書店、編者)などがある。
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