急接近する「アリババ」とタイ「プラユット政権」それぞれの思惑

執筆者:樋泉克夫 2017年1月16日
エリア: アジア
新年早々、トランプ次期米大統領とも会談したジャック・マー氏。その狙いは!?(C)AFP=時事

 

 中国最大のインターネット通販サイトで知られる「阿里巴巴(アリババ)」を率いる馬雲(ジャック・マー)は、かねてASEAN(東南アジア諸国連合)におけるインターネット通販支援を打ち出していたが、最近のASEAN諸国政府、わけてもタイのプラユット政権との“蜜月関係”から判断して、中国市場でのネット通販ブームを追い風に「熱帯への進軍」に踏み出したようだ。

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執筆者プロフィール
樋泉克夫(ひいずみかつお) 愛知県立大学名誉教授。1947年生れ。香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士課程を経て、外務省専門調査員として在タイ日本大使館勤務(83―85年、88―92年)。98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。
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