トランプ政権「閣僚・重要ポスト人名録」 (8)

ジャレッド・クシュナー大統領上級顧問

執筆者:足立正彦 2017年3月1日
エリア: 北米 中東
 

14.ジャレッド・クシュナー大統領上級顧問(36)

 トランプ大統領の長女イヴァンカの夫。トランプ政権移行チームが公表した声明の中で、トランプ氏は「信頼できる顧問」と高く評価している。

 米国では「反縁故法」(1967年制定)により、大統領の近親者を政府要職に任命することが禁じられているが、無給であれば勤務できる抜け穴があるため、クシュナー氏は無給で義父を支えることになる。

 ユダヤ教徒であり、イスラエルと緊密な関係にあるため、米・イスラエル関係や中東和平に関与する可能性が指摘されている。クシュナー氏の実父のチャールズ・クシュナーはイスラエルのネタニヤフ首相とは極めて懇意であり、クシュナー氏が10代の頃にネタニヤフ氏が訪米すると、クシュナー氏の私邸にネタニヤフ氏が宿泊していたほどの緊密な関係にある。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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