香港長官選挙「勝者」を待ち受ける「4つの難題」

樋泉克夫
有力と見られている林鄭月娥候補(C)EPA=時事

 

 3月26日(日)の長官選挙を前に香港にやってきた。2014年秋から冬にかけてビジネスセンターである中環(セントラル)地区を中心に主要3カ所の道路を占拠した雨傘革命、さらには昨年9月の立法会(香港議会に相当)の選挙に見られた反中央政府の意思を明確に打ち出す本土派の躍進などからして、あるいは選挙は盛り上がっているものと期待して街を歩いたのだが、そこに見られたのは相も変わらぬ人の波だった。彼らが選挙に関心を示すわけではない。

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執筆者プロフィール
樋泉克夫 愛知県立大学名誉教授。1947年生れ。香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士課程を経て、外務省専門調査員として在タイ日本大使館勤務(83―85年、88―92年)。98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。
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