3月26日(日)の長官選挙を前に香港にやってきた。2014年秋から冬にかけてビジネスセンターである中環(セントラル)地区を中心に主要3カ所の道路を占拠した雨傘革命、さらには昨年9月の立法会(香港議会に相当)の選挙に見られた反中央政府の意思を明確に打ち出す本土派の躍進などからして、あるいは選挙は盛り上がっているものと期待して街を歩いたのだが、そこに見られたのは相も変わらぬ人の波だった。彼らが選挙に関心を示すわけではない。
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