対「北朝鮮ミサイル」防衛論(上)「先制攻撃」がない「理由」

伊藤俊幸
執筆者:伊藤俊幸 2017年5月8日
カテゴリ: 外交・安全保障
第2次朝鮮戦争勃発のトリガーを、誰も引くはずはないのだが(写真は1950年9月、米軍による仁川上陸作戦)(c)AFP=時事

 

 昨今の米朝関係の緊迫に関する国内の報道を見るにつけ、「国民の生命と財産を守る」と言う観点から考えると、いたずらに不安を煽られているような気がしてならない。それは、「戦略レベル」の問題と「戦術レベル」の問題がごっちゃになった報道が多いからだ。

米・朝・中の「戦略的対話」

「戦術レベル」とは、簡単に言えば、軍の作戦司令官同士の戦いである。自軍の損害を最小限に抑え、敵軍にいかに大きな損害を与えるか。そのためにミサイルや砲弾を撃ち込むという、いわゆる武力衝突による戦闘である。

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執筆者プロフィール
伊藤俊幸 元海将、金沢工業大学虎ノ門大学院教授、キヤノングローバル戦略研究所客員研究員。1958年生まれ。防衛大学校機械工学科卒業、筑波大学大学院地域研究科修了。潜水艦はやしお艦長、在米国防衛駐在官、第二潜水隊司令、海幕広報室長、海幕情報課長、情報本部情報官、海幕指揮通信情報部長、第二術科学校長、統合幕僚学校長を経て、海上自衛隊呉地方総監を最後に2015年8月退官。
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