台湾「同性婚禁止は違憲」判断の「衝撃」

野嶋剛
執筆者:野嶋剛 2017年5月30日
エリア: 中国・台湾
昨年末に総統府前で開かれた「同性婚賛成」の音楽祭(C)AFP=時事

 

 台湾発のニュースが5月24日、世界を駆け巡った。いつもの政治ニュースではなく、台湾司法の最高機関である大法官会議が、同性同士の婚姻を制限してきた現行民法の規定は憲法違反である、との解釈を示したのである。『CNN』『BBC』『ロイター』など世界的な報道機関が速報し、「台湾でアジア初の同性婚合法化へ」と伝えた。

 台湾では、LGBT(性的マイノリティ)の権利向上運動が活発で、同性婚を認める民法改正案が立法院(国会)に昨年提出されていた。だが野党の国民党は消極的で、与党の民進党内ですら意見の不一致があり、法改正の動きは止まっていた。しかし、この大法官解釈によって、台湾社会における同性婚の問題はほぼ決着した、と言えるだろう。

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執筆者プロフィール
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)、「ふたつの故宮博物院」(新潮選書)、「謎の名画・清明上河図」(勉誠出版)、「銀輪の巨人ジャイアント」(東洋経済新報社)、「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)、「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(明石書店)、訳書に「チャイニーズ・ライフ」(明石書店)。
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