「戸籍」が分けた女たちの運命――川島芳子、李香蘭、そして蓮舫

野嶋剛
執筆者:野嶋剛 2017年8月22日
エリア: 中国・台湾 日本
松本市の高等女学校に通っていた縁で松本市郊外につくられた記念室(筆者撮影、以下同)

 

 蓮舫・民進党前代表の二重国籍問題に絡んだ国籍の公開をめぐって、ひとしきりクローズアップされたのが「戸籍」だった。

 蓮舫氏は台湾籍を2016年9月に離脱したことを対外的に説明してきた。しかし、二重国籍状態の解消を証明するために戸籍を公開せよ、という批判があったものの、蓮舫氏はプライバシーの保護を理由に戸籍の公開を拒んできた。だが、都議選での民進党の大敗を受けて、党内からも公開を求める声があがる。そして、一部の人権団体からは、過去の身分差別が戸籍を調べることによって暴かれた歴史があるため、戸籍の公開に反対する意見があがったが、蓮舫氏は「最大野党である民進党のトップとしてより大きな説明責任がある」とし、7月18日、台湾籍からの離脱を表明する「国籍選択の宣言」が2016年10月7日付で記された戸籍謄本の一部を公開することに踏み切った。

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執筆者プロフィール
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)、「ふたつの故宮博物院」(新潮選書)、「謎の名画・清明上河図」(勉誠出版)、「銀輪の巨人ジャイアント」(東洋経済新報社)、「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)、「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(明石書店)、訳書に「チャイニーズ・ライフ」(明石書店)。
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