「世界華商大会」で見えた中国の「一帯一路」華人企業家人脈

執筆者:樋泉克夫 2017年10月6日
エリア: アジア
華人実業家を「一帯一路」に役立てたい習近平国家主席(右)と兪正声全国政治協商会議主席 (C)AFP=時事

 

 9月15日から18日の間、ミャンマー旧首都ヤンゴンのMCCC(緬甸中華総商会)会議センターで世界各国・地域の華人系企業家に中国の企業家も加えた2300人余が参加し、「世界華商大会(英語名はWORLD CHINESE ENTREPRENEURS CONVENTION)」が開催された。回を重ねること14回。規模の面では最多時の第6回南京大会の半分以下に止まってはいるものの、1991年の第1回シンガポール大会から注視し続けてきた経験から見て、ヤンゴンという開催地それ自体に、大会の歴史を画す意味があるように思える。

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執筆者プロフィール
樋泉克夫(ひいずみかつお) 愛知県立大学名誉教授。1947年生れ。香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士課程を経て、外務省専門調査員として在タイ日本大使館勤務(83―85年、88―92年)。98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。
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