不発に終わった米露「北とウクライナ」の「秘密取引」

名越健郎
執筆者:名越健郎 2017年11月16日
この首脳「立ち話」会談で「すべての問題を協議した」というが……(C)AFP=時事

 

 ベトナム・ダナンでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会合に出席したロシアのプーチン大統領は11月11日の閉幕後、現地で記者会見し、トランプ米大統領との首脳会談が実現しなかったことについて、「われわれの担当者が残念ながらスケジュールを調整できなかった。彼らは処分される」と述べ、強い不快感を表明した。中国の習近平国家主席がトランプ大統領を盛大に歓待し、「米中枢軸」を世界に見せつける中、プーチン大統領は短時間の米露首脳会談すら設定できなかったことに相当苛立った模様だ。大統領は会見で、その腹いせとばかり、安倍・プーチン時代の平和条約締結を否定するような発言をし、米露関係と日露関係は連動することを指摘した。

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執筆者プロフィール
名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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