ジンバブエ「軍事クーデター」引き金はムガベ大統領「夫人」

執筆者:白戸圭一 2017年11月17日
タグ: 大統領選
ムガベ大統領(左)の後継者を目論んでいたグレース夫人だが……(C)AFP=時事

 

 アフリカ南部のジンバブエで11月14日深夜から15日未明にかけて、国軍の一部兵士が首都ハラレの政府関連施設や国営放送局を占拠した。事態は刻々と動いており、情勢の推移についてはマスメディアの報道を参照していただきたい。本稿では、マスメディアの報道に接しているだけでは理解が難しいと思われる点について、ジンバブエの歴史や政治・社会情勢を踏まえながら解説を試みたい。

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執筆者プロフィール
白戸圭一(しらとけいいち) 立命館大学国際関係学部教授。1970年生れ。立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了。毎日新聞社の外信部、政治部、ヨハネスブルク支局、北米総局(ワシントン)などで勤務した後、三井物産戦略研究所を経て2018年4月より現職。著書に『ルポ 資源大陸アフリカ』(東洋経済新報社、日本ジャーナリスト会議賞受賞)、『日本人のためのアフリカ入門』(ちくま新書)、『ボコ・ハラム イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織』(新潮社)など。京都大学アフリカ地域研究資料センター特任教授、三井物産戦略研究所客員研究員を兼任。
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