風の向こう側 (12)

ウッズが鳴らす「8000ヤード」の警鐘はゴルフの進化を止めるのか

執筆者:舩越園子 2017年11月21日
タグ: 日本
ゴルフW杯で米国チームのウッズ(左奥)と闘った丸山。この頃から徐々に米国ツアーでは飛距離の差に悩み始めていた(2001年)(C)時事

 

 タイガー・ウッズが11月下旬からバハマで開催される「ヒーロー・ワールド・チャレンジ」(自身が主催する米PGAツアー非公認の招待試合)に出場する。今年2月に開催された欧州ツアーの「オメガ・ドバイ・デザート・クラシック」を途中棄権して以来、9カ月ぶりの試合復帰となるのだが、それに先駆け、昨今は自己アピールに余念がない。

 今月はじめには米ラジオ局『ESPN』のポッドキャスト(ネット上のラジオ・テレビの一種)上で、自身の子供たちがウッズをどう見ていたかという父親観をはじめ、膝の状態やスイング改造にまつわる秘話などを赤裸々に語っていた。その中で最も注目を集めたのは、ボールの進化に対するウッズの意見だった。

カテゴリ: スポーツ
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執筆者プロフィール
舩越園子(ふなこしそのこ) ゴルフジャーナリスト、2019年4月より武蔵丘短期大学客員教授。1993年に渡米し、米ツアー選手や関係者たちと直に接しながらの取材を重ねてきた唯一の日本人ゴルフジャーナリスト。長年の取材実績と独特の表現力で、ユニークなアングルから米国ゴルフの本質を語る。ツアー選手たちからの信頼も厚く、人間模様や心情から選手像を浮かび上がらせる人物の取材、独特の表現方法に定評がある。『 がんと命とセックスと医者』(幻冬舎ルネッサンス)、『タイガー・ウッズの不可能を可能にする「5ステップ・ドリル.』(講談社)、『転身!―デパガからゴルフジャーナリストへ』(文芸社)、『ペイン!―20世紀最後のプロゴルファー』(ゴルフダイジェスト社)、『ザ・タイガーマジック』(同)、『ザ タイガー・ウッズ ウェイ』(同)など著書多数。最新刊に『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)がある。
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