「ビットコイン」の終わりから「ブロックチェーン」の時代へ

執筆者:中島真志 2017年12月7日
11月3日、ウルグアイ中央銀行はデジタル通貨「eペソ」の試験運用を、1万人を対象に行うと発表した(同行ホームページより)

 

 2009年に発行が始まった、インターネット上の仮想通貨「ビットコイン」。当初は1BTC(ビットコインの単位)が1ドルを切るほどだったのが、その後価格は急上昇し、現在は、1BTCが1万ドルを超えるほどの高値となっている。価格は、この1年で10倍、2年前に比べて25倍という急上昇ぶりだ。

 当然、ビットコインは投資の対象として熱い注目を集めているわけだが、「ビットコインはやがて崩壊するが、その基幹技術であるブロックチェーンはこれから伸びる」と予測するのが、新著『アフター・ビットコイン 仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者』(小社刊)を刊行した中島真志氏だ。

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執筆者プロフィール
中島真志(なかじままさし) 1958年生まれ。麗澤大学経済学部教授、早稲田大学非常勤講師、経済学博士。一橋大学を卒業後、日本銀行に入行。調査統計局、国際局、国際決済銀行(BIS)などを経て現職。決済分野を代表する有識者として、金融庁や全銀ネットの審議会などにも数多く参加している。主要著書として『アフター・ビットコイン』『SWIFTのすべて』『外為決済とCLS銀行』『入門 企業金融論』(以上単著)、『決済システムのすべて』『証券決済システムのすべて』『金融読本』(以上共著)など。最新刊の『アフター・ビットコイン2:仮想通貨 vs. 中央銀行』では、リブラや中銀デジタル通貨について取り上げている。
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