「北朝鮮危機」対処の処方箋(下)「火星15」が使いものにならない「理由」
ではなぜ、米国はここまで中国に圧力をかけ続けることができるのか。今回発射されたICBM「火星15」は、とうとう米本土を射程に入れ、米国の直接的な脅威は飛躍的に増大した、と言われているのに、なぜ自ら動かず、北朝鮮問題の解決を中国に任せようとするのか。
答えは簡単である。米国は、北朝鮮のICBMは米国に届く兵器として完成しない、と判断しているからだ。それは米本土に届くかどうかだけではない。ハワイにもグアムにも核付きミサイルを落とすことなどできない、と見ているのである。
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