テロリストの誕生(番外編)(上)仏週刊紙襲撃犯「師匠」が綴った「改悛録」

国末憲人
執筆者:国末憲人 2018年1月8日
エリア: ヨーロッパ
2015年1月に起きた『シャルリー・エブド』襲撃テロ事件は、世界に衝撃を与えた(C)AFP=時事

 

 スペイン・カタルーニャ独立問題だのドイツ総選挙後の政権協議だのといった騒動が欧州で続き、中東で本家「イスラム国」が力を失ったこともあり、イスラム過激派テロは欧州市民の関心から次第に後退しつつある。ただ、その脅威が遠のいたわけではない。繁栄と安定のために不断の闘いが必要であるのは、いうまでもない。

過激派にいざなう「リクルーター」

 近年、欧州で起こるテロの多くは、欧州で生まれ育った若者たちによって実行される「ホームグロウン・テロ」(自家栽培テロ)である。先進国の教育を受け、価値観を共有してきたはずの若者たちが、なぜイスラム過激思想に取り込まれるのか。その鍵となる存在として以前から指摘されてきたのが、若者たちを過激派思想にいざない、シリアやイラクに戦闘員として送り出す「リクルーター」(勧誘者)である。テロを防ぐには、彼らの役割と活動の解明が欠かせないが、その実態には謎が多い。

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執筆者プロフィール
国末憲人 1963年岡山県生まれ。85年大阪大学卒業。87年パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。パリ支局長、論説委員を経て、現在はGLOBE編集長、青山学院大学仏文科非常勤講師。著書に『自爆テロリストの正体』『サルコジ』『ミシュラン 三つ星と世界戦略』(いずれも新潮社)、『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』『巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?』(いずれも草思社)、『ユネスコ「無形文化遺産」』(平凡社)、『ポピュリズム化する世界』(プレジデント社)など。
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