先人の「卓見」に学ぶ「中国崩壊論」の正誤
昨年末頃から、「中国崩壊論」の崩壊という主張が聞こえるようになった。ここ数年、メディアを盛り上げ書店の店頭を賑わせてきた中国崩壊論ではあるが、中国崩壊の気配は一向に見えないではないか。昨秋の第19回共産党全国大会を経て2期目に入った習近平政権は一強体制を突き進み、一帯一路も中国崩壊論が予想するような破綻を見せてはいない。そればかりか、フランスの大統領すら中国語の学習をはじめたと報じられるほどに一帯一路関係国への影響力を強化しつつ、いわば「中華文明の偉大な復興」の道を歩んでいると見做すべきではないか、ということだろう。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン