風の向こう側 (17)

「パーマー」「ニクラス」「ウッズ」視線の先にあるものは

執筆者:舩越園子 2018年2月19日
タグ: アメリカ 日本
エリア: 北米 アジア
子供たちの教育に情熱を注いでいる(筆者撮影、以下同)

 

 タイガー・ウッズが米ロサンゼルス郊外の名門「リビエラCC」で開催された「ジェネシス・オープン」(2月15~18日)で復帰2戦目に挑もうとしていた数日前。米ゴルフ界では、こんなニュースが秘かに話題になっていた。

「ジャック・ニクラスが日々のビジネス業務からステップダウンする」

 帝王ニクラスのトレードマークであるゴールデンベアのロゴマークを掲げ、ゴルフ場の建設、設計、ゴルフコミュニティ開発といった業務を全米のみならず世界各国へ広げている「ニクラス・カンパニー」。だが、創設者であるニクラスは、すでに78歳になり、多忙をきわめる業務から退く決意をしたという。

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執筆者プロフィール
舩越園子(ふなこしそのこ) ゴルフジャーナリスト、2019年4月より武蔵丘短期大学客員教授。1993年に渡米し、米ツアー選手や関係者たちと直に接しながらの取材を重ねてきた唯一の日本人ゴルフジャーナリスト。長年の取材実績と独特の表現力で、ユニークなアングルから米国ゴルフの本質を語る。ツアー選手たちからの信頼も厚く、人間模様や心情から選手像を浮かび上がらせる人物の取材、独特の表現方法に定評がある。『 がんと命とセックスと医者』(幻冬舎ルネッサンス)、『タイガー・ウッズの不可能を可能にする「5ステップ・ドリル.』(講談社)、『転身!―デパガからゴルフジャーナリストへ』(文芸社)、『ペイン!―20世紀最後のプロゴルファー』(ゴルフダイジェスト社)、『ザ・タイガーマジック』(同)、『ザ タイガー・ウッズ ウェイ』(同)など著書多数。最新刊に『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)がある。
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