国家安全保障問題担当大統領補佐官「ジョン・ボルトン」の課題

足立正彦
執筆者:足立正彦 2018年4月12日
大統領の右隣に陣取るボルトン氏。この関係性はいつまで続くか(C)EPA=時事

 

【ワシントン発】 ホワイトハウスで約1年あまりドナルド・トランプ大統領に対して国家安全保障政策について助言を行ってきたH.R.マクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が事実上更迭され、4月6日を最後にホワイトハウスを去り、後任にジョン・ボルトン元国連大使が4月9日に正式に就任した。ボルトン氏はジョージ・W.ブッシュ政権当時の先制攻撃について現在も正当化し続けているとともに、大統領補佐官就任直前までイラン国内の核関連施設の空爆やイスラム体制の「体制転覆(レジーム・チェンジ)」を主張し続けてきた。また、北朝鮮問題についても、米国本土を標的とした核弾頭搭載可能なICBM(大陸間弾道ミサイル)を北朝鮮が開発する前に北朝鮮国内の関連施設の空爆を実施すべきと訴えてきている。歴代共和党政権に仕えてきた元政府高官らとも外交政策を巡り対立することを厭わずという姿勢もあって、党内主流派の一部からもボルトン氏の起用は不安視されている。

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執筆者プロフィール
足立正彦 米州住友商事ワシントン事務所 シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から現職。
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