サイバーウォー・クレムリン
サイバーウォー・クレムリン(16)

開発立ち後れ「宇宙」でもロシア式「できることをやる」戦略

小泉悠
執筆者:小泉悠 2018年5月25日
カテゴリ: 国際 外交・安全保障
エリア: ロシア
クリミア半島セヴァストポリに本拠地を置く「黒海艦隊」のフリゲート艦(C)EPA=時事

 

 宇宙大国のイメージに反してロシアが宇宙開発で後れをとり、それが軍事面でも例外ではないとした場合、そこでロシアが取る「できることをやる」戦略とはどのようなものになるのだろうか。

 一言でいえば、これは大気圏の中でも外でも同じである。つまり、米国と同じことはできないが、米国の戦力発揮を制約することはできる、ということだ。

 大気圏の中での話を先にしておくと、近年、ロシアは米国が「A2/AD」と呼ぶ戦略を熱心に進めている。これは「接近阻止・領域拒否(Anti-Access/Area Denial)」の略で、要はロシアにとっての重要戦略正面に、いざという時に米軍を入れないこと、入ってきてしまった場合でも自由に行動させないことを意味している。

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執筆者プロフィール
小泉悠 1982年千葉県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修了。民間企業勤務を経て、外務省専門分析員、ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所客員研究員として2009年~2011年ロシアに滞在。現在は公益財団法人「未来工学研究所」で客員研究員を務める。専門はロシアの軍事・安全保障。主著に『軍事大国ロシア 新たな世界戦略と行動原理』(作品社)、『プーチンの国家戦略 岐路に立つ「強国」ロシア』(東京堂出版)。ロシア専門家としてメディア出演多数。
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