5月9日に投開票されたマレーシア総選挙において、野党の「希望連盟(PH)」が、選挙後に加入した独立系候補と事実上の同盟関係にある「サバ伝統党(WARISAN)」を加えて124議席を獲得し、与党「国民戦線(BN)」の79議席を大幅に上回った。またPHは、下院定数の222議席の過半数を押さえ、1957年の独立以来、政権を掌握し続けてきたBNを破り、初の政権交代を実現させた。選挙期間中の公約に従って、PHを率いたマハティール・ビン・モハマド元首相(第4代:在任は1981~2003年)が政権に返り咲き、92歳の世界最高齢の首相が誕生したのである。
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