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投稿者:
nekosuki
2016年06月29日17時18分
ポピュリズムを煽る側からの論考かと思います。ポピュリズムを煽るものの目的は、崇高な政治目的というよりも自己の権力欲を満たすところにあると考えると、様々な手練手管を編み出し、大衆を魅了しようとするでしょう。あたかも企業が商品を売りつけようとして様々な広告方法を考えるのと同じように。
さて、ポピュリズムの対象に位置する大衆の側からはどのように考えたらいいのでしょうか。大衆は単なる草刈り場でしかないのでしょうか。そのように考えてしまうと非常に悲しくなります。大衆の知性といったものを考えることはできないのでしょうか。それでも多くの情報量を持っているポピュリストの攻勢の前には無力だということなのでしょうか。
民主主義は大衆の知性を前提にしているように思います。指導者の指導如何で、どうにでも動くものだと考えるのでは、独裁国家の主張と同じになってしまいます。
今回のイギリスの国民投票を見た場合、分離派の主張にはかなり無理があると分かりそうなものでしたが、大衆は別な判断をしました。これは大衆が指導者の扇動に飲み込まれてしまったということなのでしょうか、それともポピュリストの思惑とは別に大衆側のの知性がそうさせて、期せずして結果が同じくなったということなのでしょうか。
今回の国民投票で失ったものはイギリスという”ブランド”であるとの指摘がありましが、仮に民主主義の土台そのものを大衆の知性のなさがこれを土台をひっくり返してしまったとするならば一大事です。民主主義の模範ともいうべきイギリスの国民でさえもがこうも簡単にポピュリズムの害悪に犯されるという現実をどう考えるか。また、そうだとしてもポピュリズムの汚染からの復元力を持つことはできないのでしょうか。その手段、方法は?
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投稿者:
imomushi
2016年06月29日15時59分
>最後に、歴史的な視点から英国のEU離脱を考えてみると、冷戦終結から新しい世界秩序が生まれるまでの混迷の中で起きた出来事だと位置づけられるだろう。
このくらいの長いスパンで歴史を見る視点が大切と思います。それ以上のロングレンジで見た時、英国という“ブランド”は衰退し、消滅してゆくかと考えるに、そうはならず、しぶとく生き残り、一定の威厳を保っているのではないかと想像します(王室が、どのような役割を果たすのか?)。
海の向こうの火事を眺めながら:
ポピュリズムは、どこから生まれて来るのでしょうか。政治に無関心な一般庶民から、自然発生的に生まれるのか。それとも、職業政治家の政治テクニックとして生まれ、上手な煽り方に、一般大衆がまんまと乗ってしまうのか(煽る方も陶酔し)。ポピュリズムとそうでないもの(対語を知らない)を、どのように見分ければよいのか。ポピュリズムの方が優れている場合というのはあるのだろうか。
考えると、訳が分からなくなりそうです。自分の場合はどうするかと言いますと「信頼できる政治集団に付託する」という立場です。「防衛費は人を殺すための予算だ」などという政党に1票を投じる気はさらさら無いし、シールズを褒めそやす気にもならないし、中国の軍艦が日本の領海を侵しても、そのことを日本国民に知らせないことを使命とするジャーナリズムに同調するつもりもない。
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投稿者:
nekosuki
2016年07月02日16時06分
「国民投票で決まった重要決議は冷却期間をおいて二回目の投票を行うか、最終決定は国の代表機関が下す」というアルビン・トフラーの提言に耳を傾ける必要に感じます。今回のイギリスの国民投票をめぐる問題を36年前に想起していたことに驚きましたが。実際、投票後にイギリスで起こっている混乱を目の当たりにして事後ながら何かしらの善後策を考えなければ、当のイギリスもEUもそして日本も取り返しのつかない損失を将来に向けて残してしまうような気がします。
幸いにも今回のイギリスの国民投票は、法に基づくものではなく、国民投票でこういう結果が出たからといって”法的に何かが確定”したというものではありません。いわば政府主催の世論調査のようなものですから、その結果をどのように扱うかはまだまだ余地が残されていると言えます。もちろん国民投票に打って出たキャメロン政権や勝利したとされている分離派の政治家たちは国民投票の結果を無視はできないし、無視する考えもないでしょうが、法的には何も決まってはいない、そういうことです。政府が、国会が動かなければ何も変わらない。現に今もイギリスはEUの一員であることは変わりありません。
国民投票後「EUとは何か」という検索が増えたという。軽い気持ちで国民投票に臨んだ国民は自らが投じた投票の結果の重大性に初めて気づいた。投票に行かなかったことの重大さがどのような事態を招くことになったのか、事後になって初めて気づかされた。お粗末な話ですが、これが国民投票に潜む危険性なのである、アルビン・トフラーの時代を超えた卓見というべきでしょう。
こうした民主主義のひずみをどのように修復したらいいのか。冷却期間をおいて再投票というのは優れた方法のように思います。一回目の投票を白紙に戻すのではない。一回目の結果を踏まえて二回目の投票に臨むというところに民主主義の意義を見る思いです。
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投稿者:
nekosuki
2016年07月03日21時47分
EUからの分離運動の中心人物であったボリス・ジョンソン氏は、以前はEU残留の考えであったようですが、途中で分離派に鞍替えしたと聞いています。そうすることが首相への有利な道であったからとのことらしい。彼の目標は”首相になること”で、分離派への転向はそのための手段ということになります。目的のためには手段を選ばない。国民投票時の彼の主張には虚偽と誇張があったことが指摘されています。彼は典型的なポピュリストと言えるのかも知れません。
ポピュリズムとは、一般大衆の利益や権利、願望、不安や恐れを利用して、大衆の支持のもとに既存の知識人などと対決しようとする政治思想、政治姿勢のことであると、解説されていますが、ニュアンスとしては”大衆の一面的な欲望に迎合して大衆を操作する方法”であるとネガティブイメージです。見かけは大衆の要望に寄り添っているように見せても、大衆の利益にはなっていない。これでは民主主義が求めるものとは到底言えない。ボリス・ジョンソン氏は分かりやすい例を見せてくれたように思います。
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naka
2016年07月01日00時34分
不真面目な茶化したコメント、挑発的な口汚いコメントならいざ知らず、真摯なコメントに対しては「やだね」をクリックする前に、反論・もしくは提案しましょう。
折角のコメント欄は有意義に楽しみたいものです。
面倒くさいのかな。
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maruma
2016年07月01日23時47分
EU自体様々な問題を抱えているので、イギリスのEU離脱が沈みゆく船からの早期脱出なのか、イギリスの落日に繋がるのかは今後次第だと思います。
ただ、各国がイギリスを見限るとは思えないし、EUだって主要国離脱は痛手なはずなので、結局お互いが冷静になって離脱後の関係の模索を始めるのでしょう。
今回のことで思うのは、国民投票って(あるいは直接民主主義って)かなり厄介な代物だなということです。だいたいが白か黒かの二元論で、しかも一旦結果が出るとやり直しがきかないということですね。
少なくとも、少しでも多い方で決めるってやり方はよろしくないですね。
拮抗した時点で立ち止まれれば(あるいは結論を出さないと言う逃げ道を作っておけば)よかったですね。
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投稿者:
nekosuki
2016年07月02日16時20分
”揺り戻し”があることによって社会の、国家の健全性が保たれる、これは民主主義国家の良さでもあり、強さでもあります。国民投票のやり直しはこの”揺り戻し”を選挙システムに取り込むことによってより良い結論を導きだそうというもの、と言えるかも知れません。
現に、イギリスでは再投票を求める請願署名が350万人にも達したということのようです。再投票を求める理由と根拠もトフラーの考え方に近いものがあるような気がします。多数決が常に正しい答えを導く最良の方法であるとは言えない。重要事項の決議にあたっては3分の2の賛成とか4分の3の賛成とかがあるではないか、と思います。
虚偽と感情的対立が渦巻く国民投票の結果が国としての最良の意思決定だと言うでは民主主義が泣いてします。アルビン・トフラーの提言は傾聴に値するすばらしい考えだと感じました。
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imomushi
2016年07月03日20時45分
本記事のテーマから、かなり逸脱することを、お許し下さい。
自分(imomushi)は、経済の分野のこととなると、とんと知識が乏しいのですが、なんとなく疑問に思っていることがあります。
今回の騒動で、「円が買われ、円高になっている」模様です。何故、中国の「元」や、韓国の「ウオン」が、日本の「円」以上の人気で、世界の金融のプロに買われないのでしょうか?
米国の格付け会社S&Pグローバル・レーティングによれば、長期国債格付けは、中国と韓国の格付けが「AAマイナス」で、日本の「Aプラス」より上位にランク付けされています。
「円」以上に「元」や「ウオン」が買われているのでしょうか? あるいは、「格付け」や「円買い」といった金融界の行動様式は、我らポピュリストには窺い知ることのできない高度な論理で動いているのでしょうか。
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imomushi
2016年07月04日21時22分
>ポピュリズム、ポピュリストって駄目なんですか?大衆はバカだといっているように聞こえる。
「私たちは怒っている!」と宣(のたも)うたジャーナリストが居りました。はて、何を怒っているのだろうと考えてみたが、よく分からない。ひょっとしてこの事かと思い当たるのは、こんなこと:
「無知蒙昧な一般大衆は誤った道に陥るものだ。常に監視し、正しい道に導くのが俺たち“正しいジャーナリスト”の使命だ。」 A新聞とか「論座」とかが、高級紙(誌)の時代は、素直に耳を傾けていた一般大衆(=ポピュリスト)が、インターネットとやらが幅を利かせるようになり、俺たち高級ジャーナリストを「尊敬の目で見なくなった」。生意気に反論までしやがる。悔しい。年寄りを怒らせると怖いぞ。という訳で「私たちは怒っている!」と叫んだのかしらん。これじゃあ、国民(=ポピュリスト)に八つ当たりしているようなもの。
大衆はバカだけじゃありませんという現実と正面から向き合えますか?
>日本のジャーナリズムにその自覚は有りや無しや。
有る。・・・でしょうか? (自覚の有無より能力の有無か?)
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The Sovereign
2016年07月08日21時53分
差別されたことのない人にはわからないのかもしれませんが、人種差別や移民排斥は許されることではありません。
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hamada
2016年07月09日16時48分
最初は好意から始まったのではないでしょうか。移民、難民を受け入れるヨーロッパの博愛、平等主義。これが何10年もたつと国の中に階層が出来てしまう。これが人種差別になり、差別された方はテロを起こす。一般の人も移民はもう勘弁してくれ、となったのかと思います。みんな自分の祖国から出てゆかず移民しなければ人種差別、移民の排斥運動は起きなかったと思います。今後さらに移民を受け入れればますます軋轢が深まると思う。自国で生活していけるような援助がベターだと思う。
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Le coucou
2016年07月01日01時08分
欧州エスタブリッシュメント並びに知識人にとっては印籠のような、「ポピュリスト」「ポピュリズム」を持ち出して現実に蓋をした。
彼らにとっては『お約束』なので、尻馬に乗って騒ぎずぎないようにご用心。
EUは高らかに理念のラッパを吹き続けているが、「人の自由な移動」が致命的なのは昨年の難民危機で証明済み。
英国のケースはEU内の移動だから、ギリシア危機と同様に裏口交渉で決着がつく見込み。
英国内は現在「だるまさんが転んだ」状態になっている。
動きすぎたボリス・ジョンソンは目がなくなった。
大どころの対策本部も縮小中。
29日付FTでMartin Wolfが論じたとおり、しばらくは「何もしないのが賢い」のだろう。
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imomushi
2016年07月01日11時48分
>しばらくは「何もしないのが賢い」のだろう。
自分もそう思います、ポピュリストの一員として。エスタブリッシュメントにしても、しばらくは頭に血が昇っておりましょうから、冷静さを取り戻すには、「間を置く」のが効果的かも知れません。
今日(2016年7月1日)の読売新聞の「編集手帖」は、アルビン・トフラーの死去に関連し、同氏の著作『第三の波』から引いておりました。《国民投票など直接民主主義の手法がやがて勢いを増すことを指摘した上で(略)ポピュリズムに陥らぬ工夫を述べている。「国民投票で決まった重要決議は冷却期間をおいて二回目の投票を行うか、最終決定は国の代表機関が下すとか」やり方はいろいろある、と》
『第三の波』と言えば、36年も昔の著作(翻訳)ですが、英国のEU離脱という現実を前にし、敬聴に値する提言と思いました。(注:英国離脱の善し悪しを言うのではありません。「国民投票」と言う現実を前にしてです)
・・・ところで、「しばらくは何もしないで時が過ぎ、みんなが忘れてくれることを願っている」某政党もあるでしょう。「防衛費は人を殺すための予算だ!」 これは言い間違えなどではなく、同党の本性がにじみ出た言葉でしょう。忘れて済むものではない。
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Le coucou
2016年07月02日01時53分
1日、記者クラブで某通信社の記者が質問に立ち「ヘイトクライムが○○%増えている」。
ヒッチング駐日英国大使は「事実を誇張するのはいかがなものか」とぴしゃり。
しかし、一方的に記事に書かれれば、根拠も示されないまま数字が独り歩きし、英国各地で排斥運動が頻発しているイメージがふりまかれかねない。
長年「レイシスト!」の一声で抑え込まれていたものが数字となって表に出てきたのだから、軋轢も当然あるが、止めようとする逆の動きも存在する。
片方のみを取り上げ徒に誇張した報道を続ければ、本物のポピュリズムを呼び寄せてしまう。
日本のジャーナリズムにその自覚は有りや無しや。
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imomushi
2016年07月02日21時44分
「英国のEU離脱」と「ポピュリズム」は現象として密接に繋がりはあるものの、局面を、その二つの合体として限定的に捉えるよりは、この二つを別物として個別に解剖して見る方がよいのではないかという気がしますが、どうでしょう。
「ポピュリズム」とは何なのか? 考えてもよく分かりませんので、とりあえず「“ポピュリズム”は民主主義がお好きな“生き物”で、民主主義のなかでのみ棲息する」とでもしておきましょうか(もっとうまい定義をお持ちの方に論じていただきたいと思います)。
そうであるなら、「直接民主主義」であろうと「間接民主主義」であろうと、ポピュリズムは棲息可能です(ちなみに、共産主義独裁の社会でもポピュリズムは芽生えるでしょうが、権力により“踏みつぶされる”のでしょう)。
ポピュリズムにより、その国の政治的進路が決定される、あるいは、それぞれの職業政治勢力がポピュリズムを駆使して、国家の進路を自ら思う方向に舵を切る、ということが民主主義国家の“船頭さん”の役割ということになりますか。
ここで重要なポイントは、「任せてみたが、とんでもない船頭で、これ以上任せると危険」と国民が判断したとき、船頭を交代させることが可能なシステムかどうかです。
もっと重要なことは、「取り返しが付かない操舵をする可能性のある船頭かどうか(セウォル号みたいな)」の判定です。こういう船頭に当たると悲劇です。
一例を挙げれば「自衛隊」。これを「人を殺すための組織」あるいは「憲法違反の組織」として、解体したとするなら、どうなるか? 「しまった、やっぱり自衛隊は必要だった」と、後になって後悔しても遅いのです。日夜、どのような訓練をしているのか、どのような装備と維持管理をしているのか。それを解体すると取り返しがつかなくなります。
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hamada
2016年07月04日16時24分
ポピュリズム、ポピュリストって駄目なんですか?大衆はバカだといっているように聞こえる。
Le coucouさん、文章が難しくてわかりません。
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naturalist
2016年07月04日19時26分
ポピュリズムの最悪の例はヒットラー率いるナチズムと言える。米ロの力関係が崩れて
世界の力関係が不安定なっているところにグローバル化の波に乗れない人々の不満が噴出しつつあるのが現状です。トランプ氏はヒットラーの二の舞を演じる恐れがある。BREXITはEUが一息ついて今後の歩みとヨーロッパを考察する機会となる。フランスで国民戦線が政権を取るとは思えない。何故なら美味し国フランスは周囲から様ざまな民族が押し寄せてくる歴史を持つ国であり、アーリア民族を誇るドイツとは違うからである。思考停止に陥っている人々に迎合してあらぬ方向に引っ張っていくのがポピュリズムである。
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hamada
2016年07月04日20時42分
ポピュリストもう一人いました、毛沢東ですね。ヒットラーもポピュリストでしょうがあの時のドイツは戦後賠償に大恐慌が加わって食うに困る状況でしたかね。他の人物でも出てくる扇動者が出てくる要素があった。ヒットラーは大罪人か?ユダヤ人を迫害したことくらいか。戦争を起こしたことに関してはルーズベルトもスターリンも大差なし。負けたから大罪人になっている。人数で言えばスターリンが2000万人くらいですか。自国民だけど。日本人も入っているか。毛沢東は文革で扇動して数千万殺している。毛が史上最悪のポピュリストですかね。
でも民衆を導いて元老院に対抗してローマを正しい方向に導いたカエサルもいるからいい人も悪い人もいるんじゃないですかね。
鳩山の言葉について行った日本人は少ないようにも思えますが。
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Le coucou
2016年07月09日00時59分
今回の国民投票の結果を受けて、某氏(日本人)が「ハメルーンの笛吹きに踊らされた」と書いた。
対する知日派英国人の反応は「彼は現実をまったくわかっていない」というものだった。
ファラージやボリス・ジョンソンに踊らされた人間もいるだろうが、かなりの数のインテリ層が熟慮の末に離脱に入れている。
離脱と答えるのは恥ずかしいから「残留」と答えたが、実際には離脱に入れた、そのあたりの心理を読み違えたと指摘する記事もあった。
ロンドンを別にすれば、大量に流れ込む移民に対する不安は根深いものがある。
公教育現場で英語が通じず授業が成り立たない、医療現場で適切な医療が受けられない、という不満の声は「そんなことを言うのは許されない」「お前はレイシストだ」と糾弾され封じられてきた。
2010年に起きたブラウン首相失言事件も、労働党が移民党になってしまい、元からいる地元労働者の声が届かなくなったことが背景にあった。
今回の国民投票は、そんな彼らにとっては自分の意思表示ができる唯一無二の機会だったのだ。
今回の投票結果を前にしてもなお政府およびマスコミが向き合うべき現実に目をつぶり、「ポピュリスト」「ポピュリズム」に責任転嫁を続けるならば、本物の「ハメルーンの笛吹き」が出現するのではないかと思われてならない。
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hamada
2016年07月09日17時51分
レイシストって民族差別主義者の事なんですね。知りませんでした。raceのcistですね。
ヨーロッパの人間が北アフリカからとかの難民、というかどう見ても移民を受け入れる姿が不思議でならなかったですが、ちょっとわかりました。レイシストは恥ずべきことなんですね。変なプライドで移民政策やってると国を滅ぼしかねないと思います。日本の移民難民政策はよくやってる。在日朝鮮人を除けばほとんど階層はないし帰化した外国人とも差別はほとんどないんじゃないでしょうか。国の中で遺伝子が混ざるスピードはこれくらいがいいと思う。
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さて、ポピュリズムの対象に位置する大衆の側からはどのように考えたらいいのでしょうか。大衆は単なる草刈り場でしかないのでしょうか。そのように考えてしまうと非常に悲しくなります。大衆の知性といったものを考えることはできないのでしょうか。それでも多くの情報量を持っているポピュリストの攻勢の前には無力だということなのでしょうか。
民主主義は大衆の知性を前提にしているように思います。指導者の指導如何で、どうにでも動くものだと考えるのでは、独裁国家の主張と同じになってしまいます。
今回のイギリスの国民投票を見た場合、分離派の主張にはかなり無理があると分かりそうなものでしたが、大衆は別な判断をしました。これは大衆が指導者の扇動に飲み込まれてしまったということなのでしょうか、それともポピュリストの思惑とは別に大衆側のの知性がそうさせて、期せずして結果が同じくなったということなのでしょうか。
今回の国民投票で失ったものはイギリスという”ブランド”であるとの指摘がありましが、仮に民主主義の土台そのものを大衆の知性のなさがこれを土台をひっくり返してしまったとするならば一大事です。民主主義の模範ともいうべきイギリスの国民でさえもがこうも簡単にポピュリズムの害悪に犯されるという現実をどう考えるか。また、そうだとしてもポピュリズムの汚染からの復元力を持つことはできないのでしょうか。その手段、方法は?